私達のまわりにいる なんだかキラキラ輝いている女性たち。夢や目標を持って頑張っている女性たちは、私達に勇気とパワーを与えてくれます。そんな女性たちからキラキラ輝く秘訣を盗んじゃいましょう!


神戸市の病院で言語聴覚士として働く諭子さん

1997年に制定された言語聴覚士という資格は、なんらかの原因で言語や聴覚、コミュニケーションの問題で障害を持つ方々に対して、専門的な訓練・指導を行い支援をするセラピストです。
日本全国で1万人程度の言語聴覚士の中のひとり、栄諭子さんは今年で9年目というキャリアを持ち、病院では総勢5名の言語聴覚室をまとめる責任者でもあります。そんな諭子さんに迫ってみました。


栄諭子さん31歳


ここが 居場所です

 

 


日々、勉強です。 関係の本がびっしり

 

 


患者さんが書いてくれました。言語室に貼ってあります。

 

 


訓練で使っている道具

 

 


雑談しながらマッサージして訓練開始

 

 


笑いの絶えない訓練風景。ほのぼのです

 

 


「あぁ楽しかった〜」
これにて訓練終了

■言語聴覚士としての今のお仕事について聞かせてください
  今年の2月の国家試験で、6回目のまだまだうぶな資格です。
ただし、大先輩方々は、認定資格という感じで働いておられました。
現在、日本全国で、1万人程度の有資格者がいますが、患者さんの数からしたらまだまだ不足です。
仕事の内容(関わる患者さまの障害の種類)は失語症・構音障害・嚥下障害・高次機能障害・言語発達遅滞・吃音・難聴児へのコミュニケーション手段のための訓練等々があります。(聞きなれない言葉がいっぱいでしょう)
勤務する施設によって、やることは様々ですが、私は前半の3つ、とくに3つめの嚥下障害に関しての仕事が多いです(食事が食べられないようになった人への治療・指 導等々)
キャリアは、おそろしいことに今年で9年目!今の病院では、7年目になります。
その他1年に1回はどこかの、勉強会・学会・研究会で発表しています。
ちなみに、うちの病院は、脳卒中の後遺症の方が8割程度という病院です。
入院患者数(ベッド数は95床)と小さい病院ですが、患者さんの数にしたらセラピストは多いほうだと思います。
■このお仕事につこうと思われたきっかけは何でしょう
 

う〜ん。ごめんなさい・・・あんまり、ふかい理由はないんですよね・・・
ただ、障害を持つ人、持たない人がみんな仲良く暮らせるようになるための仕事にはつきたくて、たまたま、大学時代にゼミの実習に行っていた施設に、STさん(言語聴覚士)がおられて、そこからでしょうか?
まあ、本音言うと、「就職難!」だったことと、学生時代クラブばっかりしてたので、とにかく、手に職は付けたかったです。

■それでも、やはり医療現場でのお仕事、苦労されたことや悩んだ時期もあったと思いますが・・・

 

私自身が特異な性格なのか、苦労を苦労と思ったことってあまりないんです(笑)。
患者さんとのコミュニケーションでストレスを感じたり苦労をしたことはありません。
ただ、患者さんの症状が良くなって行かない時は自分の技術不足を痛感してもどかしく感じますね。
言語聴覚士という仕事の範囲には特にこだわっていないので、「患者さんのためになることを」と思って訓練をしています。その中で良くなったとか、訓練が楽しいと言ってもらえるとセラピスト冥利につきますね。

逆に患者さんから見れば私は孫のような年齢で、みなさん人生の大先輩なので、学ばせていただくことが多いです。患者さんのご家族とお会いして、さまざまな夫婦像を見せていただいたり、自分の家族を照らし合わせて考えさせられたり。うちの母親はこんなのかなぁ・・・とかね(笑)

この仕事って、患者さんのプライベートと接する仕事。患者さんの人生に影響を与える重要な仕事なんです。その後の人生を左右するという重みは日々感じています。

■お忙しい毎日だからこそ、お休みの日は充電期間ですよね。ご主人も同じ病院で理学療法士をされておられるとのこと。お二人そろってのお休みなど何をされているのですか?
 

基本的には休みは週休2日なんですが、実際は月5〜6日ほどですね。主人とそろった休みが取れるのは月1回くらいでしょうか。
そんなときは、まずカフェでモーニングです。そこで、各自新聞読んだり、仕事で持ち帰った宿題をしたり。バラバラ活動なんですよ(笑)。近所のスターバックスはもう我が家のリビング状態ですね。

2ヶ月に1度はがんばった私へのご褒美として、夫婦そろって足裏マッサージ!これが気持ちいいんです!そしてそのあとカフェに行って、またバラバラ活動・・・(笑)

その他、昼間っからお風呂に入るのも好きなんです。夜にお風呂入るのってなんだか面倒くさくてあまり好きじゃないんですけど、昼間とか朝は大好き!!(笑)サイコーですよ!なにかいいお風呂グッズあったら教えてください。

学生時代ずっとテニスやってきたので、本当はテニスしたいんですけどね。なかなか時間も場所もなくって…

■足裏マッサージをしてリフレッシュしたあとにも、またカフェで宿題するほどのハードな お仕事ですが、これからの目標は何でしょうか。まずお仕事の面から教えてください。
  近い将来の現実的な目標としては2つあるんです。
1つ目は「福祉レクリエーションワーカーという資格の通信講座を受講中なので、今年の試験を受けて認定資格をもらう」というもの。
2つ目は「今年11月に、介護支援専門員(ケアマネージャー)の試験があるので、合格する」というものです。

遠い将来的には、訪問(在宅)リハビリをしつつ、レクリエーションにかかわりつつ、みんなが楽しく過ごせるためのお手伝いをしたいと思っています。

■それでは、プライベートの夢の方はいかがでしょうか。
  まずは、アコーディオンを買いたいんです!唐突ですけど・・・(笑)。値段はピンから
キリまであるんですけど、20万円くらいのものをガツンと買うつもりです。

それから小さいころから物を書くのが好きだったんですけど、童話なんて書いてみようかな〜と密かに思っています。ちょっと現実逃避なんですけどね。

私たち夫婦は、2人で同じような仕事をしているので、お互いがそれぞれの夢に向かって努力していくことを応援しあいながら毎日を送っています。その中で、いつになるかも分かりませんが、ちょっとだけ田舎に移って、リハビリの仕事をするのもいいかなと考えています。それに向けても、今のうちは情報に近い都心で自分が吸収できることを貪欲に学び取っておこうとしているところです

■最後に難しいですが、女性としての目標はありますか。
  女性としての目標といえるのかどうか分かりませんが、人として「あの人とちょっと話をしてみたいな」「あの人とはなんだかしゃべってみたいな」と思ってもらえるような人になりたいですね。

ある家電量販店のマークに、太陽が笑っているみたいなマークありますよね。あの顔って、なんて人を幸せにするんだろうと思うんです。あのマークを見るたびに「 明日もがんばろう!」って思えるんです(笑)
私もかくありたいですね。

【編集後記】

取材当日、1人の患者さんの訓練風景も見学させていただきました。
76歳の女性で、病院に来られた時は言葉も出ず、食事もできない状態だったそうですが、今は私からすればほとんど通常にお話もされるくらいに回復されている、笑顔がとてもステキな方でした。
訓練は20分ほど雑談も交えながら和やかに進んでいて、セラピストと患者さんとの信頼関係を目の当たりにしたようで、横で見ていた私はちょっと涙ぐんでしまいました。訓練中の患者さんの楽しそうな笑顔と終わった時に「あぁ楽しかった」と言われたことがずっとココロに残ったまま病院を去りました。 

これって、すべて諭子さんの人間性がなせる業なんだと実感した1日。
私も「この人がいればまわりがすっと明るくなる」と言ってもらえるような人になりたいと思う毎日です。
少しだけ私もおすそわけをいただいた気になりました。

 

korekarakirekara 食べる 動く 着る ヨガ ショッピング