1998年度 国際応用スポーツ心理学会
(AAASP) <スポーツ心理学コンサルタントのパンフレットの紹介> 報告:高妻容
一(近畿大学) |
1998年(平成10年)の国際応用スポーツ心理学会
は、9月23日-27日まで、米国マサチューセッツ州ケープコッド市のシェラトンホテル
リゾートで開催されました。今回の参加人数は、世界30カ国以上から596名でした。
国際応用スポーツ心理学会/アメリカオリンピック委員会/アメリカ心理学会、北米ス
ポーツ心理学会/カナダスポーツ心理学会において、「スポーツ心理学」を3つの領域
に分類しています。これは、スポーツ心理学に関わる研究者や実践者の現場や研究に
関わる立場で、やるべき領域が違うことを示しています。下記のような分類は、
1982年にコロラドスプリングスにあるオリンピックトレーニングセンターでアメリカ
オリンピック委員会(USOC)の会議がおこなわれ、そこでスポーツ心理学の概念が話し
合われ、その概念化がその後のスポーツ心理学に影響をおよぼしています。その概念
/分類とは、下記の通りです。 |
(1) 教育スポーツ心理学
(2) 臨床スポーツ心理学
(3) 研究スポーツ心理学
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この国際応用スポーツ心理学会は、研究者や実践者の学問的背景から、研究や応用の
分野を下記の3つに分類しています。 |
(1) 介入/競技力向上の心理学
(2) 健康心理学
(3) 社会心理学
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国際応用スポーツ心理学会では、ひとつのオフィシャル・パンフレットが作られ、こ
の学会に関わるスポーツ心理学の紹介と詳しい概念化がされています。
「スポーツ心理学:スポーツ心理学のプロ(専門家)を選ぶ(頼む)時のガイド」
あなたは、または、あなたの指導する選手が:
▼試合で集中力をなくすこと
はありませんか? ▼試合中に自信をなくしていることはありませんか? ▼重要
な試合中におかしくなることはありませんか? ▼あなたは、競技で役に立つ何か
を欲しいと思いませんか? ▼あなたは、子供のスポーツにおける子供の経験に関
わっていませんか? ▼あなたは、あなたのスポーツや運動経験で、もっと効果的
な方法を欲しい思っていませんか?
もし、上の質問の答えが「Yes」ならば、このパンフレットに書いてあるスポーツ心
理学の効果的な情報を知るべきです。
ここ20年でスポーツ心理学は、選手、
コーチ、親、そしてマスコミカラの注目をあびるようになりました。たとえば、下記
のような例について考えてみてください。
多くの一流プロ・アマチュア選手
たちが、スポーツ心理学のプロ(専門家)に指導を受けるようになっています。その数
は、ますます多くなってきています。
高校や大学レベルで指導するコーチたちは、スポーツ心理学のプロ(専門家)に依頼し
て、自分谷の指導する選手たち対して、パフォーマンスに影響をおよぼす、チームの
試合に対する準備、チームワーク、コミュニケーションなどのテクニックの指導を受
けさせるようになりました。
大学のアスレティクデパートメント(スポーツ課・学生部)では、選手のライ フスキ
ル向上や学生-選手としてのいろいろな問題を解決するためにも、スポーツ心理学の
プロ(専門家)を雇うようになりました。
トレーニングの専門家、アスレチックトレーナー、子供のスポーツディレクタ ー、
そしてスポーツ心理学者たちは、スポーツ心理学の知識や運動を促進する テクニッ
ク、リハビリを手助けするテクニック、コーチ教育、自己有能感を高 めるテクニッ
ク、チームワークをよくするテクニック、そしてプログラムを効 果的にするテクニ
ックを使います。
このパンフレットは、「スポーツ心理学とは何か?」、「 なぜ、人々がスポーツ心理
学のプロ(専門家)を必要としているのか?」、「スポーツ心理学のプロ(専門家)が何
をするのか?」、「またどうしたらライセンスを持ったスポーツ心理学のプロ(専門家
)を見つけることができるのか?」などを紹介しています。 |
スポーツ心理学とは、スポーツ・運動・身体活動
におけるパフォーマンスや参加によって影響をする/影響を与える行動要因の研究で
す。また日常生活を向上させる知識の応用です。
スポーツ心理学のプロ(専門家)は、人生を通しての個人の向上や幸せを向上させるス
ポーツ・運動・身体活動にいかにして関わるかに興味を持っています。
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| なぜ、人々はスポーツ心理学
のプロ(専門家)を必要とするのか? |
パフォーマンスを向上させる:これがスポ
ーツ心理学のプロ(専門家)のコンサルティングに対する最も多い理由です。
試合のプレッシャーに対処する:どんなレベルのスポーツ選手も試合において
のプレッシャーに対処するための手助けを求めています。プレッシャーは、親やコー
チの期待同様に選手自身のパフォーマンスに対する期待から生じてきます。
子供のスポーツ参加者の経験を積ませる:子供のスポーツ組織は、子
供たちに いかにして満足感を与えるか、健康を促進するためのコーチの役割、そし
て参加者の楽しみといった内容をコーチに指導して欲しいなど、コーチの教育のため
にスポーツ心理学のプロ(専門家)を頼みます。
ケガをしたあとのリハビ
リを助けるためのスポーツ心理学:ケガをした選手たちは、ケガをして練習がで
きない、理学療法を受ける、痛みとの戦いなどに対する対処法を求めています。
練習のプログラム作成の手助け:人々は、スポーツ心理学のプロ(専
門家)からのサポートをうけることで、やる気を高めたり、トレーニングに関するい
ろいろなことを手助けしてもらいたいと考えています。
日常生活や人生におけるチャレンジを促す手助けをしてもらうこと:個人的な
問題に関して、対処し、効果的なトレーニングやパフォーマンス発揮ができるよう
に。人々は、スポーツ心理学のコンサルティングが人生での満足、実績を作る、タイ
ムマネージメントなどにも役に立つことを認識します。
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| スポーツ心理学のプロ(専門家
)が、どんなサービスをしてくれるのか? |
スポーツ心理学のプロ(専門家)は、専門知識と経
験を生かしていろいろなサービスをしてくれます。そのサービスの例としては、
▼スポーツ、運動、個人やチームの活動、そして組織における心理的な要因に 対し
ての情報を提供します。たとえば、運動をやること、コミュニケーション、チームワ
ーク、プログラム作成、評価などについてです。
▼スポーツのメンタル面、
行動、心理社会、感情のコントロールなどを指導することができます。たとえば、リ
ラクゼーション、集中力、セルフトーク、イメージトレーニングなどの項目です。
スポーツ心理学のプロ(専門家)で、特別な訓練/教育を受けライセンスを持っていれ
ば、心理的問題の診断やトリートメント(鬱・落ち込み、摂食障害、ドラッグアビュ
ースなど)、夫婦や家族の療法、心理テストの管理や説明などの、特別な臨床サービ
スをすることもできます。
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| スポーツ心理学のプロ(専門家
)がどんな役割を果たすのか? |
スポーツ心理学のプロ(専門家)は、カウンセリン
グや臨床心理学も含めた「スポーツ科学の教育」(体育・スポーツ科学系)を受けてい
ます。または、スポーツ科学の特別な教育を含めた「心理学の教育」(心理学系)を受
けています。
スポーツ心理学のプロ(専門家)は、実践者としての多種多様の教育とトレーニングを
基礎としています。あるプロ(専門家)は、研究を中心にしていますし、あるプロ(専
門家)は、スポーツ心理学を教育(指導)する立場を中心にしています。一般的に、ス
ポーツ心理学のプロ(専門家)は、大学で教鞭・研 究をしていますが、その一方で、
コーチ・選手・スポーツ関係者に対しての指導やサポートなどをして関わっていま
す。スポーツ心理学のプロ(専門家)は、教育にたづさわり同時に、スポーツ・運動・
身体活動における向上を促進させたり、ひとつの手段としてプログラム化したりして
います。
他にもスポーツ心理学のプロ(専門家)は、スポーツ・運動・身体活動の向上
や楽しみに対する概念や原理を使用します。また彼らは、教育的な役割/カウンセリ
ングの役割としてサービスをし、幅広い層のスポーツ関係者をコンサルトします。
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| 誰がライセンス(登録)を持っ
たスポーツ心理学コンサルタントなのか? |
スポーツ心理学のコンサルタント(プロ:専門家
)は、特別なトレーニング受 けライセンスを取り国際応用スポーツ心理学会やアメリ
カ心理学会に登録をされています。また彼らのことを「スポーツ心理学者」と呼ぶ場
合もあります。もしあなたがスポーツ心理学のプロ(専門家)のサービスを受けたいと
考えるならば、国際応用スポーツ心理学会(AAASP)かアメリカ心理学会(APA)のような
プロの組織にたずねるとよいでしょう。
国際応用スポーツ心理学会のライセンスを取ったスポーツ心理学のプロ(専門家)は、
毎年増加しています。これらのプロ(専門家)は、「国際応用スポーツ心理学会に登録
された/ライセンスを持ったコンサルタント」として、最低限のスポーツ科学と心理
学の教育や実践者としてのトレーニングを受けています。もちろん彼らは、継続教育
を受けて新しい情報やトレーニングを続けて受けなければなりません。国際応用スポ
ーツ心理学会のライセンスは、スポーツ心理学のプロ(専門家)のプロ(専門家)として
の基準(質)を高めたり維持 することにあります。またスポーツ関係者に倫理的な指
導のサービスをすることもしています。
あるスポーツ心理学のプロ(専門家)は、アメリカオリンピック委員会
(USOC)に登録してあります。彼らは、オリンピックチームやナショナルチームに対し
てサポートをしてもいいというライセンスを持っています。スポーツ心理学のプロ
(専門家)は、必ず、「国際応用スポーツ心理学会(AAASP)」と「アメリカ心理学会
(APA)」に登録されたライセンスを持っていなければなりません。
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| どうしたらスポーツ心理学の
プロ(専門家)を見つけることができるのか? |
口コミ:スポーツ心理学のプロ(専門家)に
コンサルテーションを受けたコーチや選手に、どんなサポートを受けたのか? どんな
サービスをしてもらったのか?誰にコンサルテーションをしてもらったのか?を聞きま
しょう。
あなたの住んでる町の大学に聞く:多くの大学がスポーツ心理学のプログラム
を持ち、コースを開講していたり、プロ(専門家)を養成するプログラムを持っていま
す。また大学のアスレティクデパートメント(スポーツ課・学生部)にもライセンスを
持ったプロ(専門家)が増えています。
国際応用スポーツ心理学会、アメリカ心理学会のディビジョン47(スポー
ツ心理学部門)、アメリカオリンピック委員会のスポーツ心理学登録係に聞く:
上の組織に聞けば、もっと詳しい情報をもらうことができるでしょう。このパンフレ
ットの最後に、その住所や連絡先が書いてありますので参考にしてください。
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Certified Consultants, AAASP APA Division
47 (Exercise & Sport Psychology) APA Division Services American
Psychological Association 750 First St. N. E. Washington, D. C.
20002-4242 TEL: 202-336-6197 TEL: 800-374-2721
USOC Sport Psychology Registry United States Olympic Committee USOC
Sport Science and Technology 1 Olympic Plaza Colorado Springs, CO
80909 TEL: 719-578-4516
このパンフレットは、国際応用スポーツ心理学会組織委員会とアメリカ心理
学会ディビジョン47(運動・スポーツ心理学部門)教育委員会が編集したものです。
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