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超回復とは?

 ピリオダイゼーションの中で根本になるのが『超回復』です。(図1)を見てくださ い。これはトレーニングをしてからの体の疲労から回復までの流れを表したもので す。

 (1)でトレーニングをした後、体は一時的に疲労の状態に陥ります。その後、適切 な休息を入れることにより体はそのトレーニングのストレスに適用し、(2)の回復に向 かいます。

 (3)では、その回復力が通常の体のコンディショニングを上回り、超回復と いう状態に入ります。これは、温度調整のあるエアコンと同じである一定温度に設定 しておけば、その室温が設定温度より下がると暖房が効いて温度が上昇します。そし て、設定温度でぴったり止まるという事はなく、一時的に設定温度より少し高い温度 にあがり、そこで暖房が切れます。これが、体のコンディションでいう超回復の状態 です。

 そして、その超回復は持続するということはなく、(4)の段階で徐々に通常の状 態に減少していきます。トレーニングを行ってから、超回復にいたるまでの時間には 個人差があるのですが、一般には24−36時間かかると言われています。


(図1)体の疲労から超回復までの流れ

 そして、この体の超回復という特徴を利用し、トレーニングをプログラムすることに よって、シーズン直前に体のコンディションを高めていくことが出来るのです。(図 2)では、トレーニング後に休息を入れることで体の回復を図り、体が超回復の状態 に達したところで、次のトレーニングを行っています。その結果、体のコンディショ ニングは一定期間を通して向上します。 


(図2)理想的なトレーニングの組み立て

 今度は逆に、体が完全に回復していない状態でトレーニングを行った場合には、(図 3)で見られるように疲労が蓄積され、パフォーマンスの低下につながります。


(図3)不適切なトレーニングの組み立て

 また、トレーニングを開始した後の身体能力の向上は著しく向上するもののトレーニ ングを積み重ねてくるうちに、その向上の割合は減少し平行状態をたどります。そし て、その状態を打開するために先にも触れたように、年間を段階ごとに区切ってトレ ーニングの量・強度を調整し、適切な休息を入れていきます。オフシーズン、シーズ ン前にトレーニングを多めにして、それから休息を与えて、シーズンに入って体の回 復・超回復を達成するようにします。


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