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こんにちは、高校野球を指導している者です。以前、高妻先生が「残像力」トレーニングについて書かれている回をよまさせていただきました。メンタルトレーニングに興味がありいろいろ文献を見ているのですが、スポーツメンタルトレーニング教本(P110)にヤントラという残像を使い集中力を鍛える技法が書いてありました、高校野球で、よく残像力トレーニングがはやっていますがどのように活用していけばよいのでしょうか。よろしくおねがいします。 |
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私は、「残像力」について書いた記憶がありません。なぜなら、スポーツ心理学において、残像力トレーニングというものがないからです。私の専門は、スポーツ心理学の中から派生した応用スポーツ心理学という現場での実践・応用を目的としたもので、その中でも競技力向上のメンタルトレーニングが専門です。メンタルトレーニングとは、専門用語では「心理的スキルトレーニング」と言います。この心理的スキルとは、スポーツ心理学の研究で効果があると実証されたものです。たとえば、目標設定、リラクセーセーション、イメージ、集中力、プラス思考、セルフトーク、コミュニケーション、試合に対する心理的準備などです。これらの心理的スキルをプログラム化して、より合理的に、系統的にトレーニングすることがメンタルトレーニングです。
そうすると「残像力トレーニング」というものは、メンタルトレーニングのトレーニング法ではないということになると思います。
スポーツメンタルトレーニング教本の110ページを見ましたが、ここはある先生が書いており、私ではありませんが、集中力の基礎技法のその他で、「図を使い、それを注視することによって残像の維持、およびコントロールをみにつけるものである」と書いてあります。しかし、どこにも「残像力トレーニング」とは書いてありません。私の解釈は、残像を使った集中を高める方法もあるようだにしか感じないのですが・・・。私が約30年間学んできた応用スポーツ心理学のメンタルトレーニングでは、聞いたことがなかった方法です。
この文章を書いた先生がどこからこのような情報を得られたか聞いてみないとわかりませんが、私たちは使いません。ただ集中力を高める目的で、多くの方法が使われていることは事実です。しかし、スポーツ心理学という学問を背景としたメンタルトレーニングと、学問的背景のないメンタルトレーニングが存在する日本の混乱するスポーツ界の現状があります。私たちは、出所のはっきりとしないものは基本的に使わない方針でやっています。
日本の混乱するメンタルトレーニングの状況を整理し、レベルの向上、正しい普及を目的に、1994年に国際メンタルトレーニング学会の日本支部会である「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」ができ、2000年には日本スポーツ心理学会が「スポーツメンタルトレーニング指導士」の資格認定制度を発足させました。このような背景を理解していただいた上で、「残像力トレーニング」というものが、高校野球ではやることは不思議なことだと考えています。応用スポーツ心理学のメンタルトレーニングという観点からは、そのようなトレーニングは聞いたことがないと回答させていただきます。
ただそのような方法がちまたではやっていることは多くの方々から聞いてはいます。それは、集中力を高めようとする目的かフォーカルポイントとしての意図と目的があれば、使えないこともないのかなという考えはできるかもしれませんが、私自身が「残像」を使うとか、その「残像力トレーニング」の目的や意図、それができた経過、またその科学的根拠などを十分に理解していませんので、なんとも答えられないと思います。
最後に、この情報化時代に多くの情報があふれていますが、これからは質の時代だと思いますし、この多くの情報から正しいものを選択する目を養う時代かもしれません。
私は、日本になかったメンタルトレーニングの情報を海外に求め、海外留学や海外研修を通して、自分で学び、自分で体験し、自分で応用活用し、その効果を確かめたものを使い、さらにそれを洗練して活用しています。1979年にメンタルトレーニングに出会い、30年近くも関わってきました。私も自分の得た情報が全てだとは思っていませんので、まだ毎年2回以上は海外へ出て研修を積んでいます。ここで経験したこととして、日本語の情報は疑ってかかった方がよいのかなという気持ちになっています。
今、日本のメンタルトレーニングは、加速がついた状態で発展進歩をしています。今後に期待したいというのが本音です。
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