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【スポーツ選手のメンタル面強化】イメージトレーニング(2)
前回お話したように、イメージとレーングの第一段階は、「見ること」、「知ること」からは入ります。

野球を始めとするスポーツの世界で初心者に「球拾い」という作業をやらせ、先輩達のプレーを見る機会を与えるということは、ちゃんとしたトレーニングのひとつになっていたと理解してください。ただし、ここまで考えている指導者や選手は、ほとんどいなかったという事実もあります。伝統的なトレーニングの中に、これをやるといいという形で入っていたと考えられます。

次に、「まねをする」という動作があります。たとえば、体育の時間に、新しいことを学ぶ時は、必ず先生(またはうまい人)がデモンストレーションをして、それを見てから、まねをして技を身につけていきます。

最初は、デモンストレーションをやった人の動きを第三者的に見て(人がやっている動作を思い出すというイメージをしながら)、しかし自分でやる時は自分がやっているイメージ(目線が自分でやっている目線)となります。つまり、スキーを学ぶ時に、インストラクターのあとを金魚の糞みたいに、ついていく光景があります。これは、教えてくれる人と同じ目線(まねをして滑るイメージ)でやるということで、これはかなり効果が期待できるやり方です。

初心者が、新しい技を学ぶ時に(または教える時に)、どの角度から見てマネをするかで、イメージの作り方がかわってくるからです。スポーツ心理学という学問的背景から見ると、イメージトレーニングの基本は、リラクゼーションにあります。これは、リラックスした状態にしてイメージトレーニングをやらなければ、その効果が半減してしまうという科学的根拠があるからです。

コーチがただ言葉で、また怒りながら「イメージしろ」、「思い出せよ」、「テレビを見てイメージしろ」などと指導しても、効果があまりないということです。この連載10で紹介しました、リラクゼーションを実施してから、イメージトレーニングをやる方が効果的です。

(宮崎日日新聞2002年7月3日―7月13日のスポーツ欄に掲載されたものです)

 


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